みなさん、こんにちは。
関西電力 ソリューション本部 開発部門 eモビリティ事業Gの三木、古田です。
今回は私たちが担当している空飛ぶクルマ事業をご紹介させていただきます!
左:古田 右:三木
目次
みなさん、空飛ぶクルマをご存知でしょうか?
最近、「2025年大阪・関西万博」に向けた次世代テクノロジーとしてニュースで聞かれたことのある方もいらっしゃるかもしれません。
“空飛ぶクルマ“とは、明確な定義はありませんが「電動化、自動化といった航空技術や垂直離着陸などの運航形態によって実現される、利用しやすく持続可能な次世代の空の移動手段」とされています。
分かりやすくいうと、電気によって空を飛ぶ次世代のモビリティです。
SFの世界!と感じられる方も多いかと思いますが、実は、近い未来での実現が期待されるテクノロジーです。
“空飛ぶクルマ”は、諸外国では、eVTOL(Electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)やAAM(Advanced Air Mobility)、UAM(Urban Air Mobility)とも呼ばれ、新たなモビリティとして世界各国で機体開発の取組みがなされています。
機体は、地域内移動(短距離、小型)に適したマルチロータータイプと都市間移動(長距離、大型)に適した翼のあるタイプのものが主に開発されています。
日本でも、都市の渋滞を避けた通勤・通学、離島や山間部の移動、災害時の救急搬送や迅速な物資輸送などの構想を描きながら、「空飛ぶクルマ」の研究開発が進められ、次世代モビリティシステムの新たな取り組みとして世界に先駆けた実現を目指しています。
このような構想を具体化していくためには、将来構想や技術開発の見通しから、取組み支援や社会に受容されるルール作りなどを進めていく必要があります。
2018年8月に経済産業省・国土交通省の合同で官民関係者が一堂に会する「空の移動革命に向けた官民協議会」が設立され、世界で初めて「空飛ぶクルマ」の実現に向けたロードマップが取りまとめられました。
関西電力もこの官民協議会に2023年3月から参画し、空飛ぶクルマのポートにおける制度整備等の協議を通じて知見を深め、充電設備やエネルギーマネジメントシステムの技術開発に取組んでいます。
出典:空飛ぶクルマの運用概念(空の移動革命に向けた官民協議会)
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/air_mobility/pdf/009_03_00.pdf
出典:空の移動革命に向けたロードマップ(改定案)(空の移動革命に向けた官民協議会)
https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/air_mobility/pdf/008_01_02.pdf
関西電力は、株式会社SkyDriveと提携し、空飛ぶクルマの運航効率化および収益の最大化につながる充電設備の研究・開発しています。
関西電力が開発を進める充電設備を株式会社SkyDriveの飛行試験場へ納入し、2025年に開催される大阪・関西万博での使用に向けて実証を進めています。
現在、この充電設備を必要とされている国内外の企業、個人の方を対象に先行受付を開始しています。
▼充電設備の先行受付に係る連絡先▼
関西電力株式会社 ソリューション本部 開発部門 eモビリティ事業グループ
aam-emobility@a2.kepco.co.jp
関西電力が開発する空飛ぶクルマ向け充電設備の特長は、次の4点です。
1.空飛ぶクルマに必要な高電圧・大電流での超急速充電を実現する安全性仕様・設計
2.バッテリー冷却装置を使用することで、地上での待機する時間を短縮し、ポート運営及び運航を高収益化
3.複数の空飛ぶクルマに適応できる汎用性
4.エネルギーマネジメントシステムと接続し、再生可能エネルギーを電源とする充電が可能
2025年大阪・関西万博での運航実現やこれから空飛ぶクルマが日常で行き交う未来を可能とするために全力で取り組みます!!
※本記事は作成者個人の意見や感想に基づき記載しています。
※この記事は2024年3月時点の情報に基づき作成しております。