前回の記事で、「世界環境デー」についてご紹介しましたが、企業としてだけでなく、私も一個人として環境月間である6月から、ゼロカーボンな取り組みを実践したいと思います!まずは、1つ目の取り組み「みつろうラップの活用」についてご報告させていただきます。
1. みつろうラップとは
今回、私が紹介するのは、「みつろうラップ」と呼ばれるキッチンラップです!
エコラップ・エシカルラップの1つであり、現在、脱炭素やSDGsというキーワードとともに注目を集めているアイテムです。
具体的には、布にみつろうや植物性オイルを染み込ませたラップのことです。
いやいや、「みつろう」ってなんやねん。というツッコミが入りそうなので補足しますと、「みつろう」とは、漢字では「蜜蝋」と書き、蜜蜂の巣を構成している蝋を精製したものです。美容効果があるため、リップクリームや洗顔料にも使用されています。
ではなぜ、脱炭素につながるのか?それは「みつろうラップ」が全て再生可能な自然由来の素材からできていて、繰り返し使用できる環境にやさしいアイテムだからです。プラスチックから生成される従来のラップは、原料の採掘から生成、そして廃棄処分までにどうしても温室効果ガスの発生を伴います。
今、世界でも注目されるプラスチックごみ問題。日本でも2020年の7月からプラスチック性の買物袋が有料となり、プラスチックごみは私たちの身近な問題となっています。買物袋以外でも日常で使用するプラスチックを減らすことができるのが「みつろうラップ」です。
2. みつろうラップの特徴
通常のプラスチックラップと比較した際のみつろうラップの特徴を表にまとめました。
利点は上述したとおり、自然由来の素材のため、環境だけでなく、ラップした食材を口にする人間の体にもやさしいため、小さいお子さまがいる親御さまも安心です。
また、みつろうには、天然の殺菌作用と防腐作用が備わっており、さらに植物性オイルを付け足すことで、密閉性と、程よい通気性をバランスよく保つことができ、食材の鮮度やおいしさを長持ちさせてくれます。
一方、みつろうラップは熱に弱いため、温かいものを包むことやレンジで温めることができません。また、洗剤に弱いため、ラップを再利用するには水で洗うしかないので、肉や魚を包むことはおすすめできません。費用については、1,000円/枚程度なので、一般的なプラスチックラップと比べて高価ではありますが、半年から1年ほど使用できますので、使い方によってはプラスチックラップより安く済むかもしれません。
<みつろうラップの特徴>
3. 実際に使ってみた感想
実際に使ってみてどうだったか。簡単に私の感想を紹介させていただきます。
個人的に最もメリットを感じたのは、みつろうラップのデザイン性です。友人が家に遊びに来たときに、テーブルに並べる大皿(サラダなど)にみつろうラップをかけて置くだけで、なんとなくおしゃれな雰囲気が出ます!また、家族でお弁当を持っておでかけするときも、みつろうラップでおにぎりやサンドイッチを包むことで、おしゃれ家族になれること間違いなしです笑 (誰も見てないかもしれませんが)
また、みつろうラップの効果か分かりませんが、3歳の娘も「いつもよりサンドイッチが美味しい!」と言っていました。妻はいつもより柔らかい表情で、心なしか安心しているように見えました。(自然由来の素材だから?笑)
一方、レンチン不可や肉・魚を包めない点についてですが、私の場合は、野菜や果物などはみつろうラップで包み、後からレンチンして食べる料理はプラスチックラップで保存するなどして、使い分けをしていました。みつろうラップだけですべての食材を対応することはできませんが、不便さを感じるほどではなかったです。
また、みつろうラップは自分で作ることもできますので、ぜひ試してみてください!
<みつろうラップの作り方>
◆準備するもの
・みつろう
・布(綿100%)
・新聞紙
・クッキングシート
・アイロン
◆手順
① 布の上にみつろうを置く(下から、新聞紙⇒クッキングシート⇒布⇒みつろうの順で重ねる)
② クッキングシートを上から重ねてアイロンをかける(アイロンは「中」の温度で)
③ みつろうが冷えて固まるまで乾かす(直射日光を避けて、室内で干す)
4.まとめ
みつろうラップは、自然由来の素材のため、環境にも人間の体にもやさしいアイテムです。また、食材の鮮度やおいしさを長持ちさせてくれたり、おしゃれなデザインのものが多く、使っていてテンションがあがります!
脱炭素に取り組むためには我慢が必要と思われる方もおられるかもしれませんが、みつろうラップは使用することで幸福感も得られながら脱炭素に貢献できるアイテムだと思います。ぜひみなさまも「みつろうラップ」を使用して、環境力をアップしてみてはいかがでしょうか!
※本記事は作成者個人の意見や感想に基づき記載しています。
※この記事は2022年6月時点の情報に基づき作成しております。